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POP制作って実はとっても専門的な業務。
趣味で描く絵などとは全く考え方が違います。
それだけに、さまざまな迷いや悩みは尽きませんよね。
今回のプチレッスンでは、そんな
POP制作者が意識するべき7つの心がまえをお届けします!
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★心がまえ その1★
「同じ効果なら制作時間は短いほど良い!」
あなたはPOP作りにどれくらいの時間をかけていますか?
デザインに迷ったり、ちょっと凝ったりしているうちに数時間が経過している…!そんな風になるのはよ~くわかります。
しかし!ここでPOP制作者に意識してほしいことがあります。
あなたがデザインに時間をかければかけるほど、お店の利益がどんどん減っていく…!!
POPを作ることで商品が売れ、利益が増えると良いわけですが、そのPOPを制作している人の時間にはじつはコスト(人件費)がかかっています。
そう、同じ効果なら作る時間が短ければ短いほど良い。それがPOP制作の世界なのです…!
【デキるPOP制作者は、こんなことを意識しています!】
■作る前にあらかじめ制作時間を決めておく
時間を決めない限り、自分が満足するまで作り続けることになります。そうならないように「今回は10分で作るぞ!」など、あらかじめ時間を決めてストップウオッチなどで計測しましょう。
時間内に作れなかったときは、どの作業に時間がかかったのかを振り返り、次の制作時に改善していきましょう。
■POPは芸術作品にあらず!自分にしかわからないこだわりを捨てよう
POPで一番大切なのは、お客様に伝えたい情報が的確に伝わること。
見た目がシンプルでも、ちゃんと伝われば売上につながります。
細かい装飾に凝ったり、イラストを描くのに時間をかけたり、切ったり貼ったり加工をしたり…そんな時間はとても楽しいのですが、自分にしかわからないこだわりだったります。
凝りすぎず、シンプルに!そのほうがなぜか効果的なPOPになるから不思議です。
■「自分フォーマット」をあらかじめ作っておこう
商品紹介、プライスカード、限定メニューなど、よく使うデザインフォーマットを時間のあるときにあらかじめ作っておきましょう。
POPKITなら、一度作ったPOPを複製すれば初回作成時よりもはるかに手軽に、どんどんバリエーションを作れますよ。
MY POPの中にどれくらい自分の定番フォーマットを持っているか。これは時短の大きなポイントです!
【MY POP内のPOPを複製する方法】
■アプリ版…MY POPページで、POPタイトル横の「…」マークを押し、次の画面で複製ボタンをタップすると複製されます。
■WEB版…MY POPページで、POPの右上にある複製ボタン(紙が重なっているアイコン)を押すと複製されます。
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★心がまえ その2★
「作ったPOPに執着しすぎない」
「頑張って作ったPOPなのに、いつのまにか剥がされていた…」
「情報変更で部分的に修正を貼られて汚くされてしまった…」
「使用済みのPOPがゴミ箱に捨てられていて悲しい…」
どれもPOP制作者悲しい出来事あるあるです。
頑張って作ったPOPを大切に扱われていないようでショックを受けますよね。
こういった出来事に心を乱されないことは、POP制作者にとって実はとても大切なのです。
■過去に作ったPOPへの執着心を手放そう
貼ってみたもののしっくりこないPOPは、店長や他のスタッフの判断で変更されたり、さらにはいつのまにか捨てられていたりすることもあります。
そんなときは、こう考えましょう!
「POPは常に流動的なもの。過去作ったものには執着しない!」
昨日作ったPOPより未来に作るPOPのほうが、経験値がたまった分もっといいものになります。そしてPOPKITのMY POPには、頑張った履歴がしっかりと残っています!
使われなくなったPOPを思って悲しくなるより、次のPOPを作る楽しみを。
POP制作者には、そんな軽やかさが必要なのです。
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★心がまえ その3★
「POP制作者は通訳者!」
POP制作者の役割、それはずばり「通訳」です。
見ただけでは良さがわからない商品、魅力が伝わりにくいメニュー、難しくて理解できない機能…
はじめて見るお客様が自分で理解するのはとても難しい。
だからこそ、POP制作者がわかりやすく噛み砕く=通訳をするのです。
■難しい表現をやさしく
専門用語を使わず、やさしく話かけるように。イメージはSNSの投稿。過剰に丁寧になりすぎず、友達に話しかけるようなやわらかさを意識しましょう。
■カタログそのままの表現ではなく、自分の言葉で
商品説明など、カタログの情報をそのまま使うのは簡単です。ですが、メーカーなどが出している情報はちょっと専門的な表現が多かったりします。
POPを作るときは、自分の言葉でわかりやすく、柔らかく噛み砕きましょう。
また、「できるだけ短い言葉で伝える」ことも大切です。
お客様がパッとみてすぐに理解できるPOPは効果も高くなります。
■お客様の立場で言葉を選ぶ
「○○の機能がついていてすごいんですよ」
「○○の醤油は天然醸造で無添加ですよ」
これは実はお店側の立場から伝える言葉。
これではお客様の心に響きません。
【お客様の立場になった表現】
「○○の機能を活用すれば、忙しい朝のお弁当作りが一気に時短できますよ!」
「無添加のこだわり醤油で食べるお刺身は至福。今なら旬のイカの刺身が最高です!」
その商品を買って欲しいお客様を具体的に思い浮かべながら、その人に話かけるようなイメージで言葉を選びましょう。
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★心がまえ その4★
「格好よくなくてもいい!」
POP制作に慣れてくると、ちょっと格好いい表現にチャレンジしたくなります。
「かっこいい言い回しができた!」「うまいこと言った!」「ちょっと謎を入れてみた」「シュールな感じが良い!」みたいな捻(ひね)った表現です。
このような表現は、商品を提供するメーカー側のポスターやCMでよく使われます。
それはプロのコピーライターとデザイナーが作った重要なイメージ戦略です。
しかし、POPはお客様に一番近い広告です。
格好いい表現だけでは「買いたい」という気持ちになりません。
■ストレートな表現を心がけよう
直接的であればあるほど、わかりやすければわかりやすいほど、実はPOPの効果が上がります。実際に、捻った表現とストレートな表現でPOPを作り、それぞれで計測した結果、ストレートな表現のほうが売れたというテスト結果があります。
ちょっと格好つけたくなったときは「これで本当に買いたいと思えるか?」そんな目線で、もう一度考えてみましょう。
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★心がまえ その5★
「第三者の意見を大切に!」
POP制作者は、その商品のことをよく知っています。
それだけに、自分は当たり前のように知っているけど他の人にはわからない表現になっていることに気付かないことが多々あります。それは仕方のないこと。自分で作ったPOPを自分でチェックしている限り、どうしても気付けないことが多いのです。
■第三者にチェックしてもらおう!
POPのチェックといえば、上司に見てもらう、ということが多いとは思うのですが、実は、自分よりも商品のことを知らない新人スタッフさんや、さらにお客様目線に近い家族や友人などに見てもらうほうが、わかりにくいところを明確に指摘してくれたりします。
そして、他の人の意見を聞くことで、自分の想像の範囲を超えてさらに良い表現ができ、その積み重ねでPOP制作のスキルがどんどん上がっていくのです。
※部外者に見てもらうときには、機密事項が入っていないか注意しましょう
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★心がまえ その6★
「コンプライアンスを守る!」
「好きな漫画のキャラクターをPOPに入れよう」
「ネットの画像検索で気に入ったものをPOPに使おう」
「日本一売れてるって書くと売れるかも!」
「この美容液を使うとシミが消えます!」
実は、これは全部NG。
法律で禁止されている表現をしてしまっています。
「好きな漫画のキャラクターをPOPに入れよう」→著作権法違反
「ネットの画像検索で気に入ったものをPOPに使おう」→著作権法違反
「日本一売れてるって書くと売れるかも!」→景品表示法違反※客観的な裏付けがない場合
「この美容液を使うとシミが消えます!」→薬機法違反
POPは商業的な広告。POP制作者は「コンプライアンス=法令遵守」しないといけません。
■著作権法…著作物を創作した者がもつ権利を保護する法律
■景品表示法…うそや大袈裟な表示などの禁止する法律
■薬機法…医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
各法律名で検索すると、それぞれ詳しいガイドラインが出てきますよ!
特によくあるのが、ネットで検索して見つけた適当な画像をPOPに使うこと。それによって大きなトラブルにになった事例が多々あります。
素材配信サイトの画像でも、商用利用NGの素材を使うと違反となりますので、利用規約はしっかり確認してから使いましょう。
POPKITに入っている素材はすべて商用利用OKなので安心ですね!
知らないうちに、自分の作ったPOPが法律に違反していた…
そんなことにならないよう、POP制作者は、時々お勉強が必要なのです!
(お勉強を頑張ったあとは美味しいコーヒーとご褒美スイーツを…)
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★心がまえ その7★
「日々の生活の中にヒントがある!」
どのようにして、POP制作のセンスやスキルを磨けば良いのでしょうか?実はそのヒントは普段の生活の中にたくさんあります。
■目についたPOPがあれば、その理由を考える
POP制作者もお店から出ればお客様側。
普段、街を歩いていてふと目に入ってきたPOP、お店に入りたくなった看板、POPを見てつい衝動買いしてしまったことがあると思います。そんなときは、自分が何に心を動かされたのか、必ずその理由を考えてみましょう。
「タイトル文字のインパクトがあったから読んでしまったな」
「この言葉に惹きつけられて買いたくなったな」
そんな気付きをメモしておくと、自分の中の表現の引き出しが増えていき、次のPOP作りの大きなヒントになります。
■口コミはお客様目線の言葉の宝庫!
ネット通販などにある「口コミ」を見てから買うかどうか決めるという方は多いですよね。
それほど、口コミには人の購買意欲をかき立てるパワーがあります。
口コミを書いている人はプロのコピーライターではないのに、こんなに買いたくなってしまうのはなぜでしょう?
それは、「その言葉はお客様の立場から、お客様自身の言葉で、正直に書かれている」から。
売り手には到底想像できないようなメリットに気付かされたりします。
普段、口コミを見ているときに惹かれた表現があれば、メモしておきましょう。
飲食店の場合も同様。来店して食べた方の口コミを見ると、おいしさを表現するあらゆる言葉が参考になるはずです。
日々の生活からヒントを得たメモは、POP作りの最高のネタ帳になるはずです!
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最後に、7つの心構えを1枚にまとめました。
POP制作に行き詰まったとき、心くじけそうなとき、ぜひ読み返していただけると嬉しいです!
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